社内不正の調査

どんな会社にも不正は起こる可能性があります。

就業時間中に業務をサボるといった小さな行為から、横領・情報漏洩などの不正が時には社内を揺るがす大事件に発展する事があります。

会社不正を放置しておくと、会社にとって致命的な損失に繋がるおそれがあります。大切なのは不正を小さな段階で発見し、全体の概要を把握して迅速に調査することです。

その為に不正を最小限に防ぐシステムの構築や、起こってしまった不正に効率的に対応する術を知っていないといけません。

以下ではどんな不正行為が起こり得るのか、そして発生した場合のリスクやマネジメント、調査方法と注意点について徹底的に解説していきます。

社内不正に関するトラブル

社内不正はいたるところで起きる可能性があります。人は動機、機会、正当化という三つの要素が揃った時、ちょっとしたことでも不正を起こしてしまうのです。

社内不正の例
  1. 業務中にパチンコや風俗に通ってサボっている
  2. セクハラ・パワハラなど社内の風紀を乱している
  3. 怪文書を社内や取引先にばらまいている
  4. データベースの情報を改ざんしている
  5. 横領(商品や資材の横流し)
  6. 経費の水増し申請や領収書の不正発行・書き換えをしている
  7. 情報漏洩(機密情報・個人情報・顧客情報を流出)
  8. 背任行為(ライバル企業に自社の営業秘密情報を売っている)
  9. 社員が裏で犯罪行為を犯しており風評被害が出る可能性がある
  10. 役員や幹部社員が別会社設立しようとしている
  11. ライバル会社からの引き抜きや競合他社との癒着を考えている

社内不正を放置するデメリット

社内不正を放置すると、会社の力は劣えます。不正が連鎖したり、拡大すると組織自体が崩壊して、会社は潰れる可能性も出てくるのです。そのため、社内不正は早急に対策する必要があります。

調査方法

ご相談いただいた内容に応じて様々な手法で調査いたします。過去に解決した案件や独自に保有するデータから適切なアドバイスや調査プランをご提示します。他社では無理だった案件にも別角度からのアプローチでご提案が可能です。

デジタルフォレンジック調査

「フォレンジック」とは「法廷の」という意味です。

デジタルフォレンジック調査とはパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器から法的な証拠を見つけるための調査です。

デジタル機器の調査や解析を行い、データ不正の証拠となるログや、不正のやり取りを示すメール内容を把握し、悪意を持って情報が改ざんされていないかなどを調べます。情報漏洩の原因を特定するためには、デジタルフォレンジックの重要度は非常に高いです。

アナログ調査(行動調査)

実際に対象人物を目で見て確認する調査です。

不正が疑われる人物の行動監視・尾行を行い、撮影した写真や動画を元に詳細な調査報告書を作成します。全ての行動を把握することにより、不正が疑われる人物だけではなく、共犯者が浮上することもあります。そこから新たな新事実が分かることもあり、不正を暴く一番確実な調査方法でもあります。

また時には関係者への取材や関係先への潜入調査も行います。豊富な経験とノウハウが必要な調査となります。

デジタルフォレンジック調査とアナログ調査を組み合わせることで、より深い調査ができるようになり、事件解決の糸口になる場合があります。

当社の解決事例をご紹介

当事務所では、社内不正や不祥事のトラブルにつき、これまでに様々な状況のお客さまよりご依頼をいただき、業務にあたってきました。以下、解決に導いた事例を解説します。

※守秘義務に反しない限度で改変を加えています

解決事例①

依頼者 精密機器メーカーA社
対象者 幹部社員Bさん
問題 特定の下請け業者との癒着
調査料金 150万円
調査期間 1ヵ月
調査内容
  • 不審な動きをしている幹部社員Bさんを週末のみの行動調査を行う
  • 複数の業者から過剰接待を確認
  • しかし週末だけの調査ではそれ以上の繋がりや金銭授受の事実を掴めず
  • そこで週末だけの調査から、全日調査に切り替えると平日にBさんの愛人と思われる人物との接触が確認された。愛人はマンションを与えられ、平日のほとんどを二人で過ごしていた
  • さらに調査を進め、愛人は依頼企業A社の下請け業者Cの社長の親族と判明し、特定の下請け業者との癒着は確定した。
調査結果 依頼企業A社は証拠を基にBさんと話し合い、Bさんは退社

さらに下請け業者Cの契約解除

調査前の状況

精密機器を作っている企業A社から依頼があり、内容は幹部社員であるBさんがどうやら特定の下請け業者と癒着しているらしいというものであった。

以前から幹部社員Bさんは下請け業者からの過剰な接待や、リベートとして現金を受け取っているのではないかとの噂が絶えなかったため、依頼会社A社はそういったBさんの噂の実態を把握するため調査を依頼した。

素行調査開始

まずはアナログ調査(行動調査)を行い、接待を受けていると思われる週末に絞って幹部社員Bさんを尾行した。

調査の過程でBさんは複数の業者から接待を受けている様子が確認された。

下請け業者のお金で高級クラブやキャバクラで豪遊しており、さらにほとんどの週末が接待ゴルフの予定で埋まっており、下請け業者数社から過剰接待を受けている事実確認ができた。

しかし現金受け取りの現場や、それ以上の繋がりを把握する事が出来なかったため、弊社は依頼会社に週末以外の平日も含めたすべての曜日を調査する提案を行った。

方針を切り替えてBさんの行動を徹底的に追跡した結果、とある女性の存在が浮かび上がった。

平日にBさんは都心のマンションに向かった。週末には全く立ち寄らなかった高級マンションである。女性はそのマンションに住んでおり、名義はBさんの所有となっていた。

女性はBさんの愛人であり、二人は平日のほとんどをそのマンションで過ごしていることが判明した。

そしてその愛人女性について掘り下げて調査を進めると、なんとA社の下請けの業者であるC社の社長の親族であることが分かったのである。

調査結果

下請け業者C社はBさんに接待をしていた数社の中でも特に頻繁に接待をしていた会社であり、さらに親族の女性を愛人としてBさんにあてがっていたのだ。

この調査結果によりかねてから噂されていた特定の下請け業者とBさんの癒着は確定となり証拠が揃った

依頼企業A社は証拠を基にBさんと話し合い、結果的にBさんは退社した

さらに依頼企業A社は下請け業者Cとの契約を解除

癒着の原因となった社員と業者の排除に成功して会社の正常化に成功した。

解決事例②

依頼者 人材派遣会社D社
対象者 採用担当者Eさん
問題 情報漏洩
調査料金 220万円(PC解析委託費用含む)
調査期間 2か月
調査内容
  • 採用担当者Eさんが求人情報や派遣労働者情報を流出させている
  • ヒアリングの結果、情報流出先は依頼企業D社にかつて勤務していた元幹部社員Fさんが設立した人材派遣会社が疑わしい
  • そこでEさんの行動調査と並行して、不正のやり取りを行っているとされるパソコンの解析をデジタルフォレンジック専門業者に委託
調査結果
  • 行動調査の結果、Eさんは就職希望者や既存の派遣労働者をFさんと引き合わせていた
  • パソコン解析からもEさんとFさんのやり取りを確認
  • 仲介によりEさんがマージンを得ていた証拠を確保
  • 依頼企業D社は証拠を元にEさんを解雇
  • Fさんに刑事告訴を検討中

調査前の状況

人材派遣会社D社で採用担当をしているEさんには、外部に情報漏洩をしている疑いがあった。自身の立場を利用して、求人情報や派遣労働者の情報を、特定の業者に漏洩している可能性が社内調査で高まったことから依頼に至った。

素行調査開始

依頼会社D社にヒアリングをしたところ、漏洩先の疑いがある一つの人材派遣会社が浮上した。

D社にかつて勤務していた元幹部社員Fさんが設立した人材派遣会社である。どうやらそこへ採用担当者Eさんが情報を横流ししている可能性が高いとの結論に達した。

そこで当社は証拠を集めるために、Eさんに対してアナログ調査(行動調査)とデジタル・フォレンジック調査を行なった。

行動調査ではEさんが不審な行動をとっていないか、尾行して接触者を調査した。

並行して不正のやり取りの記録が残っているであろうEさんのパソコン解析を業者に委託

デジタル・フォレンジック調査を行った(コンピュータ本体に記録されているデータを収集・復元・分析して法的な証拠性をもつ不正行為事実の調査)

調査結果

行動調査の結果、採用担当者Eさんは意図的に就職希望者や既存の派遣労働者を元幹部社員Fさんと引き合わせていた。

さらにデジタル・フォレンジック調査の結果、EさんとFさんの不正のやり取りを確認、Eさんが仲介することによりFさんからマージンを得ていた証拠を確保した。

収集した証拠を基に、依頼会社D社はEさんと面談し、その結果Eさんを解雇、元幹部社員Fさんと共に刑事告訴を検討することとなった。

依頼の流れ・料金

さまざまな企業から社内不正のご依頼やご相談が増えております。

当社は、社内不正の調査をご依頼いただくお客様のご要望に全力でお応えします。

お悩みの案件を抱えていらっしゃる方は、当社にお気軽にご相談ください。

ご依頼いただく際の流れ・料金についてご紹介いたします。

ご依頼の流れ

①ご相談 電話・LINE・メールなどでご相談内容をお聞かせください。(無料)
②見積・提案 ご相談内容にあわせたお見積りを行い、最適な調査プランをご提案いたします。(無料)
③ご契約 ご納得していただけましたら契約です。重要事項のご説明をいたします。(料金発生)
④調査 裏どり調査や行動調査など、ご相談内容に応じた適切な調査を行います。
⑤結果報告 調査報告書をお渡しして、過去の実例を踏まえた建設的なアドバイスを行います。(調査終了)

アフターフォロー:
調査で収集した証拠、情報を有効に活用する方法をお答えいたします。
また、必要に応じて各種専門家をご紹介して、問題解決に向けてサポートいたします。

料金

ご相談いただく内容によって調査方法も変わりますが、単発のご依頼は大まかに「行動調査」と「特殊調査」の2パターンの調査方法があります。

また顧問契約の場合、「定期調査」を行ない月単位で料金が発生いたします。

内容ごとに最適な調査プランのご提案を行います。

「行動調査」(タイムチャージ制)

基本、調査員2〜3名が問題社員の行動調査を行ないます。

調査員の人数は難易度により変動します。

1時間当たり1名につき6,000円〜9,000円までの幅で料金が設定されています。

契約時間が長時間に及ぶほど時間単価が安くなります。

素行調査の料金例の表をご覧ください。

「特殊調査」

完全オーダーメイドの料金システムです。どのような情報をどのような手法で調べるのかによって料金が変わります。ご相談内容をお聞きして、特殊調査の必要を感じた際は、詳しくお話させていただきます。

対応地域

日本全国対応 海外での調査も対応

(交通費が別途発生いたします)

トリプルエーが選ばれる理由

普段から日常的に探偵に調査依頼をすることは中々ないと思われます。
馴染みがないと、何を基準に探偵会社を選べばいいのか分からない方も多いでしょう。
探偵会社により得意な調査分野や特徴があります。

当社が多くのお客様に支持される「8つの特徴」をご紹介いたします。

社内不正にお困りのあなたに

不正は会社にとって大きな脅威のひとつです。不正の疑惑が生じたとき、多くの担当者や責任者は問題の表面化を恐れて対応を先送りにしがちです。

また、経営者も慎重になりすぎるあまり迅速な対応が取れていないケースがあります。

疑惑が生じた際、または不正が明らかなケースでも動き出しが一歩も二歩も遅く、決断までに非常に時間がかかってしまうことは珍しくありません。そうこうしている間に不正や問題は深刻化し解決が難しくなっていき、不正をしている社員は何食わぬ顔で証拠隠滅を図っています。そしてその社員は増長して不正を繰り返し、問題はどんどん深刻化していき、解決はさらに難しくなってしまいます。

社内不正を解決するために必要なことは、初動の対応を迅速に間違いのない手順で行う事、そして不正を暴く鉄則は、水面下で秘密裏に収集した証拠で言い逃れのできない状況を作ることです。

当社は社内不正調査のプロフェッショナルとして、豊富な経験があります。

数多くの案件を解決に導いてきた実績を基に、ご相談いただいた内容にリアルな実例を踏まえた適切なアドバイスをいたします。

ご相談いただいた結果、調査を行うことなくトラブルを未然に防ぐことが出来た事例も多くあります。

相談・見積りは無料です。お困りの方は、当社に一度ご相談ください。

企業調査のご相談・お問い合わせ
  • 初回相談は無料です、お気軽にお問い合わせください。
お電話でのお問い合わせ

「ホームページを見た」とお伝えください。

メールでのお問い合わせ

    ページトップへ戻る