従業員の素行調査

企業にとって社員は大事な宝ですが、中にはトラブルを抱えた社員もいます。会社内部を混乱させることもあるので、頭を抱える経営者や担当者の方も多いのではないでしょうか。

素行調査を行なわずにそのまま問題社員を放置していると、会社の信用に関わる事態が発生する可能性もあり、金銭的にも大きな損失が生じてしまいます。

しかし社員の素行調査は非常にデリケートな問題です。正しい対応を行なわないと逆に会社側が不利になり、最悪のケースでは訴えられる可能性もあります。

問題行動を行なう社員を相手にするには、優位な状況で穏便に話し合いを進める為に確実な「証拠」が必要です。

そこで今回は素行調査について解説していきます。

素行調査の依頼を探偵会社に検討している方は、是非この記事を最後までお読みいただき参考にしてください。

会社内でおきるトラブル

社員の様子が最近おかしい、悪い噂を聞いた、犯罪に巻き込まれているらしい、不正行為に手を染めているようだ、など会社内ではさまざまなトラブルが起きる可能性があります。

まずは会社内のトラブル実態を知り、可能なら問題になる前に未然に防ぐことが一番です。

会社内で起きるトラブル一例
  1. 従業員の職務怠慢:社員が無断欠勤を繰り返したり、外回りの営業で仕事をせずにサボる
  2. 競業避止契約違反:退職する社員が同業他社に取引先や情報を持って再就職。あるいは独立して社員の引き抜きや営業妨害をする。
  3. 労災の不正請求:虚偽のケガや病気を理由に賠償請求や労災申請。
  4. 副業就業規則違反:本業に支障をきたすような副業をしている。
  5. 風紀の乱れ:会社内で不倫・パワハラ・セクハラの噂がある。
  6. 横領:金品や商品の横流し、経費や営業費の水増し。
  7. 背任行為:企業秘密の情報が世間へ漏洩、産業スパイによりライバル会社へ情報流出。
  8. 反社会勢力との関係の有無:暴力団関係者・半グレ・詐欺集団などとの癒着。

問題社員を放置するデメリット

素行が悪い社員はどこにでもいます。そのまま何もせずに放置していると、取り返しのつかない重大な損失が発生する場合があります。

しかしながら、問題があるからと言って社員をすぐに解雇するのは難しいことです。

強引に従業員の解雇に踏み切ってしまうと、不当解雇だと主張され訴えられる可能性があります。また、素直に応じた場合でも、辞めた後に訴訟を起こされるケースがあるので注意してください。現代日本では、社員を解雇するには正しく労働基準法を理解しておく必要があります。

労働基準法に定められた解雇のルール

「就業規則と労働契約書に解雇事由をあらかじめ示す必要があること」

「就業規則や労働契約書に明示されていたとしても客観的に合理的な理由を欠き社会通念上相当であると認められない場合はその権利を濫用したものとして無効とする」

解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない場合は、労働者をやめさせることはできません。(労働契約法第16条)

また、正当に解雇予告を行なうには、就業規則に解雇と懲戒解雇の事由が明記されている事が前提になります。

就業規則が定めていないのであれば、整備をして社内に周知してください。

①注意指導 問題行動を口頭で注意や指導して改善要求。注意・指導した事は記録に残す。
②退職勧奨 改善されない場合、会社側が問題社員に自主的な退職を勧める。話し合いによる合意を目指す。
③解雇予告 就業規則を則って、自主的に退職しない社員に正当な解雇理由があることを伝え解雇する。
解雇理由の裏付け調査は、①注意指導の段階での依頼をおすすめします

解雇通知を行ないトラブルになっている状況で集めた証拠では、理由の後付けのような印象を与えてしまいます。

退職勧奨を行なう前に、問題社員の行動を記録しておくことが重要です。

何か良からぬ噂がないのか、不審な行動をしていないのかチェックして証拠を揃えておけば、もし不当解雇だと訴えられた場合に迅速な対応ができます。

法律に則り正しい手順を守った解雇を行なうことが円満な解決につながる方法であり、そのためには解雇理由の裏付けの材料や客観的な証拠の証明が必要となります。

当社の解決事例をご紹介

当社では様々な問題社員の素行調査の依頼をいただき解決に導いてきました。

今回は二つの異なる事例を紹介いたします。

※守秘義務に反しないよう、内容の一部に改変を加えております。

解決事例①

対象者 中途採用の男性Aさん
問題 職務怠慢、経歴詐称
調査目的 退職勧奨のための証拠集め
調査料金 49万円(税込53.9万円)(経費別)
調査期間 二週間
調査内容
  • 情報の裏どり調査
  • 前職の評判取材
  • 現在の勤務状況調査
調査結果 有利な証拠を揃え退職勧奨、自主的退職を受け入れ解決

調査に至った経緯

経歴
  • 中途採用の面接時に申告していた能力をAさんが有しておらず見込み違いだった。
  • 申告していた前職での職務経験や業務成績と、実際の働きにはかなりの違いがある。
勤務態度
  • 業務成績が悪く能力が足りていない。
  • 改善のアドバイスにも耳を傾けない。
  • 咎められたことをきっかけに勤務態度も悪くなった。
  • 開き直り職務を放棄しているような態度は周囲にも悪影響。

素行調査開始

経歴
  • 採用時に申告していた前職での勤務状況と履歴書の裏付け調査を行なう。
  • 前職での職務経験や業務成績は全くのデタラメで経歴詐称をしていた。
  • 元同僚から取材、証言協力を取り付ける。
  • 前職内でも評判はすこぶる悪かった。
勤務態度
  • 現在の勤務状況を把握するため行動確認調査を行なう。
結果
  • ハローワークや他社への面接に行くなどの転職活動を確認。
  • 勤務時間中の転職活動だったため重大な就業規則違反と認定。

調査結果

複数の証拠を元に万全の態勢で退職勧奨をAさんに行う。

Aさんは素直に受け入れ自主退職という形で円満解決。

解決事例②

対象者 女性Bさん
問題 社内不倫、副業就業規則違反
調査目的 退職勧奨の証拠を集め(IPOに向けて社内のコンプライアンス体制強化)
調査料金 85万円(税込93.5万円)(経費別)
調査期間 三週間
調査内容
  • 退勤後の行動調査
  • パパ活サイトの実態解析
調査結果 有利な証拠を揃え退職勧奨、自主的退職を受け入れ解決

調査に至った経緯

社内不倫 社内不倫などの男性問題による素行不良。
副業就業規則違反 夜の街での副業を疑われる行動の目撃情報が入る。

素行調査開始

退勤後のBさんの行動調査を行なう。

勤務先や自宅からかなり離れた駅にある喫茶店でサラリーマン男性と合流。会話の様子から、おそらく初対面と推察。

その後数日間、同じような行動を繰り返し、別の初対面と思われる男性と食事して帰宅。依頼企業は釈然としないまま調査を終えることも検討していたが、当社は豊富な経験から解決の目星をつけ別角度からの調査を提案。

結果、Bさんは大手「マッチングサイトアプリ」を利用して「パパ活」を行っていたことが判明。「パパ活」とは男女が「マッチングサイトアプリ」などにより交渉して、デートや食事、時には性行為を行い男性側から金銭が支払われるシステム。

今回は男性側がアプリを通じて女性に報酬を支払う仕組みだった。

調査結果

一連の行為を副業とみなした依頼企業は更に素行調査を継続依頼。

その後、毎日のようにBさんはパパ活を行い、ホテルでの性行為の証拠も確保。

証拠を元にBさんに退職勧奨した結果、素直に受け入れる。

依頼の流れ・料金

ご依頼いただく際のご相談から契約までの流れ・料金についてご説明いたします。

ご依頼の流れ

①ご相談 電話・LINE・メールなどでご相談内容をお聞かせください。(無料)
②見積・提案 ご相談内容にあわせたお見積りを行い、最適な調査プランをご提案いたします。(無料)
③ご契約 ご納得していただけましたら契約です。重要事項のご説明をいたします。(料金発生)
④調査 裏どり調査や行動調査など、ご相談内容に応じた適切な調査を行います。
⑤結果報告 調査報告書をお渡しして、過去の実例を踏まえた建設的なアドバイスを行います。(調査終了)

アフターフォロー:
調査で収集した証拠、情報を有効に活用する方法をお答えいたします。
また、必要に応じて各種専門家をご紹介して、問題解決に向けてサポートいたします。

料金

ご相談いただく内容によって調査方法も変わりますが、大まかに「行動調査」と「特殊調査」の2パターンの調査方法があります。

内容ごとに最適な調査プランのご提案を行います。

「行動調査」(タイムチャージ制)

基本、調査員2〜3名が問題社員の行動調査を行ないます。

調査員の人数は難易度により変動します。

1時間当たり1名につき6,000円〜9,000円までの幅で料金が設定されています。

契約時間が長時間に及ぶほど時間単価が安くなります。

素行調査の料金例の表をご覧ください。

「特殊調査」

完全オーダーメイドの料金システムです。どのような情報をどのような手法で調べるのかによって料金が変わります。ご相談内容をお聞きして、特殊調査の必要を感じた際は、詳しくお話させていただきます。

対応地域

日本全国対応 海外での調査も対応

(交通費が別途発生いたします)

トリプルエーが選ばれる理由

普段から日常的に探偵に調査依頼をすることは中々ないと思われます。

馴染みがないと、何を基準に探偵会社を選べばいいのか分からない方も多いでしょう。

探偵会社により得意な調査分野や特徴があります。

当社が多くのお客様に支持される「8つの特徴」をご紹介いたします。

問題社員の素行調査でお困りの方へ

問題社員を注意しようにも、うまく対応できず悩んでしまう経営者や担当者の方がいらっしゃると思います。

さらに解雇となるともっと気が引けるかもしれません。しかし問題社員というのは、放置したり適切な対応をしないでいると、他の真面目な社員の迷惑にもなり結果として会社により大きな損失が生じてしまいます。

被害を拡大させないためには、なるべく早く素行調査を行ない、問題に対処対応するために必要となる有利な証拠を揃える必要があります。

当社は問題社員の素行調査に於いて豊富な経験と実績があり、法律違反のリスクを抑えつつ適切な素行調査や効果的なアドバイスが可能です。

問題社員についてお困りの方は当社にご相談ください。相談・見積りは無料です。お気軽にお問い合わせください。

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